政令指定都市「新潟市」Sea Point NIIGATAは、新潟駅から約5km、車で15分程度の場所に位置する全国でも珍しい街に近いビーチのある海岸です。消波ブロックが整備されているので、波は穏やかで安心して過ごせます。夏はもちろん、季節に関わらず散歩や夕日を楽しむことのできる憩いの場となっており、その周辺はランニングコース、体育施設、遊歩道の整備もされている街中のアウトドアエリアです。

Sea Point NIIGATAを立ち上げるまで

少し長くなりますがお付き合いください。現Sea Point NIIGATAを始めた鈴木は金融企業のサラリーマンでした。たぶん皆さんもテレビCMや、どこかで耳にしたことのある企業だと思います。体力には自身のあるほうでした。早朝から深夜まで仕事をして、飲みに行く日々。だけどある日、それは突然やってきました。

起き上がれない…。
会社に行かれない…。

何度も電話が鳴り、ですが電話に出る気力もなくて、明日こそ電話しなければと思うのに、翌朝また電話が鳴ったらやはり怖くて出られない。そんな日が続きました。

1ヶ月くらいして、ようやく動くことができまるようになり、ですが会社には行けません。平日に散歩に出ても誰かに見られて、会社に行かないことを責められるのかと怯えていました。

病名は、「双極性感情障害」いわゆる躁鬱病です。現在は治癒しており、振り返れば体を酷使した結果だったのだろうと思いますが、当時はそんなことには気づけず、心の病だと決めつけていました。

ある晩秋、実家のある新潟へ帰ります。辺りをブラブラ、あてもなく歩いていました。海に沈む夕日、開いていない海の家。あ、ここでならフツーの自分でいられるかも…。

と、思います。こんなに自然で癒される場所が街のすぐそばにあるのに、もったいない。ここだったらありのままの自分でいられるのでは。と、2014年11月、することのない自分が寝る間を惜しんで、ヘタクソな絵を描きます。それが今のSea Point NIIGATAの始まりです。

仕事をする場に、食事をする場、仕事が終わったらBARでお酒が飲めて、チャレンジをしたいみんなで集まる。当時の鈴木はそんなイメージを膨らませました。

その後、熱海のリノベーションスクールに行き、参加者の皆さんとDIYを学び、2015年2月、会社を辞め、新潟にUターンをすることにしました。

7年ぶりの新潟で知り合いを増やす為、雪山をバックに日本酒を両手に持って新潟らしさのわかる格好をした写真を撮って、Facebookのプロフィール写真にし、人に自分の顔を覚えてもらう努力から始めました。

役に立ちそうなイベントには顔を出し、各地のコワーキングスペースでインターンで働いて、まだ何も決まっていない中、「海でコワーキングスペースを作ります」と名刺に書いて、あてもない中、様々な場所で配り続けました。

ですが、言葉にするということは大事なことで、そうした活動を地道にしていたところ、関屋浜の海の家を紹介してくれるという人が現れます。そして、当時のSea Point NIIGATAオーナー福井氏と出会います。

当時コワーキングという単語は地方では全く認知されておらず、「コワーキング?よくわからないけどとりあえず働けや」と、アルバイトで働くことになり、夏に働いて一緒にお酒を飲み、時間をかけて本気を伝えて改装を認めてもらいました。

その年の2015年の冬、「大人の秘密基地を作る」をテーマに改装計画を考えるワークショップを、冬の海の家に集まって開催します。

当時のオーナーの友人も、Facebookを見て集まった人も、誰も使うことのなかった冬の海の家に集まり、総勢300名もの人が入れ替わり立ち替わりしながら、設計やDIYに関わってくれました。そして、今のSea Point NIIGATAに生まれ変わりました。

これが、起業したての株式会社ニイガタ移住計画の初めの一歩でした。

起業という選択はこれまでもたくさんの方がしてきたかと思いますし、特別新しい働き方ではなかったのかもしれません。ですが海を目の前に働くということ、海を目の前に働く場所があるということは現在でもなかなか新しいチャレンジだったと自負しています。

それまで親の敷いたレールに乗って、サラリーマンになって、誰の為の仕事なのか誰の為に稼いでいるのかわからないまま営業を続け、会社にとってもお客様にとっても役に立っているのかも分からない。そんな状況でした。

現在のSea Point NIIGATAをオープン後、小さなことから大きなことまで様々なことがありました。

オープニングパーティーで知らずに廃材でキャンプファイヤーをしたら通報が入って連行されてしまったり、毎晩、飲みながら周囲と関係値を作るものだと勘違いをし、そのせいでサービスの質が下がってお金がなくなり、社員全員辞めさせてしまったりと失敗はたくさんありました。

ですが2023年で8年目になるこのチャレンジを通じて、日々失敗と改善努力を重ね、会社を運営していくということ、本当の意味で稼ぐということの意味を知ることもでき、まだまだ若輩者ではあるものの、様々な企業様とお付き合いさせていただくまでに成長しました。雇用した社員も雇い続けることができています。

事業の目的を持って仕事ができることは、本当に幸せなことだと思います。フリーランスや経営者だけでなく、会社員であっても働く場所、働き方を選べる時代へと突入してきた昨今において、皆様に当店のような場をご提供できることを本当に誇りに思います。

それらも全て、ここに来てくださるお客様、スタッフ、本当にたくさんの皆さんが支えがあってこそ。
ずっと支えてもらった私達です。支えてくれる人達の存在の大きさや応援があったからこそやってこれました。

だから今度は私達がSea Point NIIGATAに来る皆さんの、働き方、働く場所、暮らし方、遊び方、皆様の生きたい未来が充実したものになるように、弊社サービスを通じてサポートしていきたいと思っています。

海から始まる、世界を変える事業を

co-ba niigata Sea Point月額会員制度はその中でも核になる事業であり、ここに加入するメンバーさん達は「世界」を変えていく人達なのだと思っています。お一人、お一人加入理由は違いますが、それぞれの皆さんが目的と夢を持って仕事に取り組む方ばかりです。

事業規模や組織の大きさに関係なく、皆さんの一つ一つの仕事が世の中に影響を与えて、また、そんな皆さんの中から仕事やプロジェクトが派生していく様子を見ていると、海がきっかけで出会って、それがとても大きなプロジェクトに繋がり、本当に世界に影響するような事業が生まれる、またはそんな事業に繋がることも現実味を帯びてきたように感じます。

自分の未来を変えたい人、一歩踏み出した人、踏み出して更に事業で世界進出を目指している人、自分の事業を通して誰かを幸せにしている人、ここにいる人達はそんな人ばかりです。そんな人達がもっとたくさん集まって出会ったら…。

もっと多様なアイディアと関係性が生まれるかもしれないし、同じ志を持つビジネスパートナーに出会えれば事業のスピードも増すかもしてない。小さなイノベーションが大きくなり、育ち、広がっていったら、きっと想像もできないようなワクワクが溢れる世界が待っていると思います。

でもそれは、偶然を待っているだけじゃ叶わない。だから、偶然が生まれる必然を起こすことが重要で、私達はその仕掛けをしていきたいと思っています。

「人と人がつながり、新潟から始まる新しい働き方・暮らし方・人との関わり方をつくりたい」

2016年にリニューアルされたSea Point NIIGATAは、50年以上昔からあった「福井亭」から始まります。その歴史は、”面白いことをやりたい”そんな歴史の積み重ね。当時から新しいことに果敢に挑み続け、それまでの常識を変えて新しい未来を作ってきた人達がいました。今日のSea Point NIIGATAには、その精神が溢れています。未来を作る僕らを歴史も後押ししてくれる、Sea Point NIIGATAはそんな場所です。

さあ、新しい働く場所と、働き方で、未来にもっとワクワクを創りませんか?
そして新しい世界を、一緒に掴みに行きませんか?

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